627449 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

紅 蓮

紅 蓮

ドラマCD「やさしい竜の殺し方2~4」

ドラマCD「やさしい竜の殺し方2~4」
(お勧め度★★★★★/評価120点)


                      原作:津守時生

                      ウランボルグ(緑川光)×アーカンジェル(千葉進歩)
                      セファイド/ナレーション(諏訪部順一)
                      アルファード(置鮎龍太郎)
                      ダンタリオン(子安武人)
                      アウロラ(永島由子)
                      フェンリエッタ(田中敦子)
                      クローディア(増田ゆき)
                      ドウマ(梁田清之)
                      ガイス(立木文彦)
                      ラーサルグフル(三宅健太)  ほか



一応BLで、これでもか!ってほどバカップルなウルとアークですが、
Hなし、CD1巻ごとに1,2回?キスシーンがあるくらい。
が、それをこれ以上ない甘い台詞や誓いの言葉の数々で補われており、
下手なBLより余程愛が感じるし、思う存分ラブラブしたと思ったら、
怒濤のストーリー展開があって、少し疲れたかも・・・という所で、
また2人のラブラブぶりにほのぼのして、
そういうバランスがすごく良い作品だと思います。(^^)
なので、続けて聴いてもちっとも疲れも飽きも感じないです。

以下、簡単に?話のあらすじの様なものを書きますが、すでにご存じの方、
声優さんに関する感想だけ興味ある方は緑色の文はすっ飛ばして下さって構いません。


話の舞台は異世界(でも出てくる地名は全て日本の都道府県の漢字を変えた地名)、その昔、世界の崩壊を防ぐため、時の幻獣王(ドラゴン)セファイドにより世界はドラゴンや精霊達が住む陰界と、人間達が住む陽界に分けられる。
しかし人間は数度にわたって統一と戦争(分裂)を繰り返し、そのため陽界はおろか陰界の気は乱れ、その都度、世界崩壊の危機を己を犠牲にして救うその時代の幻獣王。
セファイドが世界を守るために未来、子孫に残した誓約により、
その後の幻獣王も誓約者(幻獣王が決して傷つけない、守ると誓って聖剣を託した人間の事)を定めて世界と誓約者の幸せの為に尽くすものの、人間同士の戦いにより人間界に満ちた過剰な陽気により幻獣王はやがて正気を失い、正気を失った幻獣王は誓約者も世界も滅ぼしかねない存在に。
しかし、そこで効力を発するのも誓約で、誓約を破って誓約者を傷つけようとすると幻獣王は自ずと体が裂かれて死んでしまう運命にあり、
つまり誓約こそ幻獣王が自分が狂った時に誓約者を傷つけることのないよう、
己の体が裂かれて死ぬように己に課した枷ともいえるのです。ホロリ・・・。

ウルの3代前のアルファードはそうやって死に、2代前のアウロラも同様、但しアウロラの場合は誓約者であるダウタリオンが自らの手で殺さなければならない事態になり、結果、アウロラの犠牲で救われた世界を呪い、ダウタリオンは世界を滅ぼすために暗躍活動中の現在。
その暗躍でウルの前の竜王は1の最後で死んでしまったり、決してバカップルの話だけでなくて、ストーリー自体が現在から過去の幻獣王達のドラマ等々複雑に絡み合っていて面白いんです♪(^▽^)

ちなみにセファイドが残した未来に残る誓約の数々に関しては、過去のドラゴンと誓約者の悲劇は全てはここから始まったって程、迷惑な誓約なのですが(でもセファイド自身は世界を守るために四苦八苦して考えぬいた誓約)、具体的にどんな誓約だったかといえば、1巻を聴いたのがかなり前なので実はうろ覚え状態で完全に覚えてないのですよ・・・・(オイーッ!!!( ̄□ ̄;))
中途半端な解説で申し訳ない次第ですが、その内CD1巻を聞き直すか、原作本をちゃんと読み返しますです。
(CD1巻を聴き、はまって買ったくせに読んでない・・(汗))。


さて、ここから本格的な感想ですが、まず置鮎さんのアルファード。尊称を雷牙王。
2巻開始直後に危機に陥っているアークを助けに竜が現れて、ウルだと思いきやアルファードの声が。
どうやら諸々の事情から(その事情を正確に把握してないだろうって突っ込みはなしで・・・)ウルのままでは出現できず、憑依魔法でアルファードを呼び出した模様。

なお「憑依魔法」とは、ウルだけが使える魔法で、自分の体を介して過去のご先祖様を呼び出せるっていう便利な魔法(但し、一度使うと10日間は自分に戻れない)。
おかげで過去に非業の死を遂げた幻獣王が現世に次々に現れて、彼らの生まれ変わりや死後の安息はどうなるんだろう・・・と思わず余計な心配までしちゃったり。(苦笑)
ちなみに外見はウルで中身だけって訳でなく、外見ごと過去の幻獣王が降臨、
ウルはその間出てきません。<でも全くいない訳はなく、精神的には存在していて、時々やきもち等のアクションはしっかり起こしている模様。

そのため、2巻は最初はアルファードで、その後すぐウルに戻ったけれど、
2巻の最後で再びアルファードになり、なんと3巻は前半はアルファード、後半はセファイドで、ウルの緑川さんの出番完全になし!
緑川さんファンでこのシリーズ買ってる人は、さぞショックだったことでしょう。
しかし私も4巻にはアルファードが出ていないにも関わらず、シリーズ物だし、連動購入特典あるから買わざるを得なかったですしね。
その点主人公である千葉さんや、諏訪部さんは(多分)津守先生のお気になので全巻登場。良いですね・・。

ま、その分3巻で思う存分、アルファードを堪能しましたが♪
久々に聴くまともに格好いい置鮎さんボイスって感じで新鮮でしたー!
って別に置鮎さんが色物キャラ多いって訳じゃなく、むしろこういう普通に格好いいキャラのが断然多いはずだし、新鮮なのがむしろ不思議ですが、多分ここ最近聴いたのがナデプロの樋口みたいな強烈キャラだったり、星矢の悪役?だったり、白龍だったりしたし、そのせいかな?
学ヘヴの篠宮あたりはまともに格好いいに入ると思うけど、
若干アルファードの方が声が大人で、なにより敬語キャラ!!!ってのが強し。
敬語萌えは自分に無いと思うんですが、
小西さんや置鮎さんの低音ボイスで敬語キャラってめちゃくちゃ格好良くて痺れる~~っっ!!!(>▽<)
三木さんでいえば頼久や頼忠とか、銀といい、実は敬語萌えなのかな~?

って敬語萌えの話はともかく、3巻の途中で順調に進んでいたアークとアルファードの旅も、アルファードが自分の誓約者であり今は亡き光王・カールの件で少々興奮、精神的にやばくなったのでセファイドと交代。
セファイドは最初に書いた通り世界を救うため、己の誓約者ナディアと生き別れの道を選び、さらに自分の死後も世界を守るため様々な誓約を子孫に残した幻獣王にして、男も女も両方いける軟派な幻獣王。節操なしとも言います。
なにせアークを「べっぴんさん」と呼び、頑張った御褒美を態度で示して欲しい!と
2度ほどアークに半ば無理矢理キスしたりもする・・・(しかもディープなのを・・・)。
それが無ければ口調は軽くて軟派だけど、漢侠があると設定に書かれている通り良い人で、
ウルのことを「うちのチビ助」と呼ぶのも良いし、幻獣王の中では一番好きなんですけどね。
ウルと、ウル好きな私的にはキスすなーーっ!!とプンスカ怒ってます。

なお諏訪部さんはこのセファイドの他にナレーションもしてるんですが、
ナレーションの時は星矢の時同様とってもまじめな声で喋り、セファイドの時は飄々とした軽い口調で、きっちり演じ分けていて、特にセファイドの時が楽しいです。(^-^)
特に内面のウルと言い合い、見た目には一人芝居のシーンはなかなか必聴ものです♪

で、4巻。思ったとおり3巻のラストで消える間際にセファイドがアークにキスした事でやき餅焼きまくり、不機嫌極まるウルはフェンもそこにいるにも関わらず、やってきた直後にアークにキスして、言うことは「なんでうっとりしない・・?」「炎烈王(セファイドの尊称)の時はうっとりしてた!」って・・・・いやもう、可愛すぎっ♪♪
(ちなみに、この状態でうっとり出来る訳ないっていうアークも、
 2巻の最初に2年ぶりの再会でドウマやディアの前であるにも関わらず、
 同様に出会い頭にキスしてきた時はうっとりしてました・・・ほんとラブラブ~)
またセファイドからアークとフェンの婚約の話が出ているって話を聞いて、
焼き餅やいてたウルはフェンに開口一番「年増」の一言。もうバカ受けっっ♪
対するフェンも気持ちよいくらい快活でサバサバした女性のため、負けずに「童貞竜」と・・・・。(爆)
この後も本当にこの2人の会話は聴いていてすっっごい面白いです!!!(^▽^)
フェンは最初に会った時の印象なのか、その後はずっとウルの事を「すね坊」と言うのも凄く好き♪

ちなみに「年増」と言い張っていたウルも「童貞竜」と言いふらされたいか・・・という脅しで「とし・・・・年上できれいなお姉さま」と折れちゃう訳ですが、必ず「とし・・・」とつっかえていうところが可愛い★
更に一番最後でアークそっくりの肖像画をウルにあげたらどうだ?ってフェンがアークに提案してくれると「ありがとう!年上で綺麗で素敵なお姉さま!!」と初めてつっかえずに、しかも一言増えている辺りのウルの素直さがまたーーっ!!!(>▽<)
「雷牙王と炎烈王に獲られるかと思った」って心配げに言うところも、
街でちっとも似てないアークの肖像画を何処にでも持ち歩けるって売り文句に買って、
たとえ似てなくてもアークと思えば愛しいだの、
幻獣界に帰ったらアークに会えないからって言うウルの方がよっぽど愛しいよぉぉ♪♪♪

・・・とにかく、「やさ竜」の私的最大のツボはウルの健気さと可愛らしさに尽きます。
緑川さんの声がまた可愛くって(といっても某BL作品の様なロリ声ではない)ぴったりで、
緑川さんファンではないのですが、これに限っては手放しで賞賛したいです。
千葉さんも声が清廉っていうのか、アークにぴったりだし。(*^^*)

ちなみに3巻で何度かうるうる涙ぐんで、更に4巻の最後は滂沱の涙でした・・。
やっとダウタリオンが救われたというか改心して、これを聞くとダウタリオンがアウロラの事を本当に好きだったんだなーと同情心が。
が、CDではカットされたものの、むごい方法で光王の秘宝と伝言を長年預かっていた亀の大老を殺しちゃったり、
兵士を平然と全員皆殺しにしちゃったり、やってきたことは本当に残虐非道な方です。
それを子安さんが楽しそうに演じていたそうです。(笑)
子安さんに限らず、悪役を演じる声優さんは楽しそうとか・・・。<津守先生のコメントより


© Rakuten Group, Inc.